以前にさくらのVPSでWordpressを構築するを記事にしましたが、時代の変化は激しく、その時使用したcentos7はEndOfLifeだし記事も新鮮さをどんどん失っております。私のサーバーは何とかPleskのサポートに有料でお願いしてAlmalinuxにお引越しいたしました。
さて、今日は前回の記事を読み返してみて、だいぶ足りないと思うことがあったり、そもそもゼロからワードプレスを立ち上げるとしたら何が必要かなど、概念的なことも踏まえて、さらにchat gptの登場により、コーディングに関しては「どこに書くか?」は覚える必要がありますが「何を書くか」はChat gptが全部教えてくれると思ってますのでそのあたりも踏まえたいと思います。私の独学による思い込みで書いてますので情報として誤っていることもあると承知の上で読んでいただけたら幸いです。
まず、ホームページ、wordpress限定で話をすると、例えばWordpressが家だとしたら、土地がサーバー(種類有り:VPS、レンタルサーバー)、住所がドメイン(設定しない場合IPアドレスでアクセス)でイメージできます。
よってまず土地ですが、多くは借りると思いますので私の場合さくらのVPSで借りています。
借り方はさくらのVPSでWordpressを構築する。 – CHIKA UNNO (chikac.com)をご覧ください。centos7はサポートが終了しているのでAlmalinuxを選ぶことをお勧めします。
ドメインもさくらのドメインで契約しますが、上記記事にドメインを借りた土地(サーバー)に紐づける部分が抜けていたので後ほど説明します。
いよいよ家を建てます。簡単にできるバージョンはさくらのVPS契約時に上記記事のように「スタートアップスクリプト」で「WordPress」を選択することですが最近うまく設定されないこともあります。その場合は黒い画面でサーバーに入って設定していきます。
WordPress設定に必要なもの
1. データベース
- MySQL/MariaDB: WordPress はデータを保存するためにデータベースを使用します。MySQL または MariaDB が最も一般的に使用されるデータベースです。これらのデータベースは、WordPress が投稿、ページ、ユーザー情報、設定などのデータを保存し、必要に応じて取得できるようにします。MariaDB は MySQL のフォークであり、互換性が高いです。
2. ウェブサーバー
- Apache: Apache HTTP サーバーは、WordPress サイトをホスティングするために最も一般的に使用されるウェブサーバーです。Apache はオープンソースであり、非常に柔軟でカスタマイズ可能です。.htaccess ファイルを使用して URL のリダイレクトやセキュリティ設定を行うことができ、WordPress の機能を強化することが可能です。
- Nginx: Nginx は、Apache の代替として広く使用されるウェブサーバーです。Nginx は軽量で高速なパフォーマンスを提供し、特に高トラフィックのサイトでよく利用されます。Nginx は静的ファイルの配信に優れており、リバースプロキシとしても使用されることが多いです。
3. PHP
- PHP: WordPress は PHP で書かれたアプリケーションです。PHP はサーバーサイドのスクリプト言語であり、動的なコンテンツを生成するために使用されます。WordPress は PHP のコードを実行して、データベースと連携し、ユーザーにページを表示します。PHP バージョンの互換性は重要で、通常は PHP 7.4 以上が推奨されます。
4. オペレーティングシステム
- Linux: WordPress のサーバー環境として最も一般的なのは Linux です。サクラではVPS契約時にAlmalinuxを選択してます。Linux はオープンソースであり、セキュリティと安定性が高く、サーバー環境に最適です。
5. その他の関連ソフトウェア
SSL/TLS (Let’s Encrypt):URLの左に🔓がつくようにする設定です。HTTPのままだと安全ではありませんと警告が出ることが多いです。 HTTPS 経由でのセキュアな接続を提供するために SSL/TLS 証明書を導入することが一般的です。Let’s Encrypt は無料で SSL 証明書を提供する認証機関で、多くの WordPress サイトで使用されています。
phpMyAdmin: MySQL や MariaDB のデータベースを管理するためのウェブベースのツールです。WordPress のデータベースのバックアップ、リストア、クエリの実行などが可能です。
簡単バージョン(スタートアップスクリプト)
・VPSの契約
・DNSの設定
契約したVPSのコントロールパネルで9点マークをクリックしドメインコントロールパネルへ行きます。ドメインをさくらでとっていない場合、それぞれのドメイン会社の方法でサクラへ移管してください。
さくらのドメインの該当ドメインの「ゾーン」をクリック。
「編集」でAレコードに、契約したサーバーのIPアドレスを入力してください
サーバー画面にあるIPV4のIPアドレスのことです。次に緑枠に示した「ホスト名」にドメインが出てくるようにする設定をします。「ネットワーク」を押します。
IPV4の「逆引き登録」を押しカスタムホスト名にドメインを入力、登録ボタンを押します
これで土地に対する住所の設定は終わりです。
あとは、
・この住所を安全なHTTPS接続にするためのSSL証明書をとる
・前述のウェブサーバー、PHP、データベースを設定
・ワードプレスのインストール
を行いますが、これがすべてパッケージになっているのが「OS再インストール」からの「スタートアップスクリプト」でWordPressを選択し、Letsemcryptで証明書を取得をオンにしてOSを再インストールすることです
さくらのVPSでWordpressを構築する。 – CHIKA UNNO (chikac.com)の記事のcentos7をやめてAlmalinuxを選んでもらえればと思います。
黒い画面からやりたい人
Windows対応のSSHクライアント「PuTTY」のインストールでコマンド入力を可能にする – CHIKA UNNO (chikac.com)の記事を見ながらPuttyを入れてコマンドを触ると、chat gptからのコマンドもコピペで入力できてお勧めです。さくらのVPSのコンソールからも入れます。
その際まずログインですが、OSインストール時に設定したパスワードとユーザーネームはAlmalinuxの場合は「Alma」になります。
あとはchat gptに「AlmalinuxでLetsemcryptでSSL証明書をとりながらワードプレスを構築する方法を教えて」と聞きます。
回答を貼りますね。途中エラーが出た場合、有料のchatgptを契約していれば黒い画面を写真にとってchat gptに投げるだけでエラーに気が付いて直してくれます。画像認識もできるようになったchat gptは最強です!!
【以下回答】
AlmaLinux で Let’s Encrypt を使用して SSL 証明書を取得し、WordPress を構築する方法を以下に説明します。このガイドでは、Apache Web サーバーを使用して設定を行います。
1. 必要なパッケージをインストール
まず、AlmaLinux に必要なパッケージをインストールします。
sudo dnf update -y sudo dnf install epel-release -y sudo dnf install httpd mariadb-server mariadb php php-mysqlnd php-fpm -y
2. サービスの開始と自動起動設定
次に、Apache(httpd)と MariaDB サービスを起動し、サーバー再起動時にも自動起動するように設定します。
sudo systemctl start httpd sudo systemctl enable httpd sudo systemctl start mariadb sudo systemctl enable mariadb
3. MariaDB の初期設定
MariaDB の初期設定を行います。
sudo mysql_secure_installation
プロンプトに従って root パスワードの設定や不要なデータベースの削除を行ってください。
4. WordPress 用データベースの作成
次に、WordPress 用のデータベースとユーザーを作成します。
sudo mysql -u root -p CREATE DATABASE wordpress; CREATE USER 'wpuser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password'; GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress.* TO 'wpuser'@'localhost'; FLUSH PRIVILEGES; EXIT;
上記のコマンドでは、データベース名を wordpress
、ユーザー名を wpuser
、パスワードを password
としています。適宜変更してください。
5. PHP の設定
PHP の設定ファイルを編集し、Apache が適切に PHP を扱えるようにします。
sudo nano /etc/php.ini
memory_limit
や upload_max_filesize
を適切な値に設定します。変更が終わったら、Apache を再起動します。
sudo systemctl restart httpd
6. WordPress のインストール
次に、WordPress をインストールします。
cd /var/www/html sudo wget https://wordpress.org/latest.tar.gz sudo tar -xvzf latest.tar.gz sudo mv wordpress/* . sudo chown -R apache:apache /var/www/html/ sudo chmod -R 755 /var/www/html/
/var/www/html/
に WordPress を配置し、適切なファイル権限を設定します。
7. Let’s Encrypt のインストール
Certbot を使用して Let’s Encrypt SSL 証明書を取得します。
sudo dnf install certbot python3-certbot-apache -y
8. SSL 証明書の取得と Apache への適用
次に、Let’s Encrypt を使用して SSL 証明書を取得し、Apache に自動的に設定します。
sudo certbot --apache
コマンドを実行すると、ドメイン名を入力するプロンプトが表示されますので、適切なドメインを入力してください。その後、SSL の適用方法を選択する画面が表示されるので、適宜選択します。
9. SSL 証明書の自動更新設定
Let’s Encrypt の SSL 証明書は 90 日ごとに更新する必要があるため、自動更新を設定します。
sudo systemctl enable --now certbot-renew.timer
10. WordPress の設定
ブラウザで http://your_domain_or_IP
にアクセスし、WordPress の初期設定を行います。データベース名やユーザー名を入力する画面が表示されるので、先ほど作成した wordpress
データベースと wpuser
ユーザーの情報を入力してください。
以上で、AlmaLinux 上に Let’s Encrypt SSL 証明書を使用した WordPress サイトが構築されました。
1回でうまくいくとは言いませんがエラーを聞きながらやれば知識ゼロでもできてしまうのでやってみてください。